ゲンロンサマリーズ(2)『謎の独立国家ソマリランド』要約&レビュー|海猫沢めろん

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初出:2013年4月12日刊行『ゲンロンサマリーズ #88』
高野秀行『謎の独立国家ソマリランド──そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア』、本の雑誌社、2013年
レビュアー:海猫沢めろん
 
 
 
要約
ソマリランドとは ● アフリカの角と呼ばれるソマリア半島には、事実上3つの独立国家がある。 ● その3つとは、南部ソマリア=戦国(リアル『北斗の拳』)、中部プントランド=海賊国家(リアル『ONE PIECE』)、北部ソマリランド=ハイパー民主主義国家(リアル『ラピュタ』)。 ● ソマリランドだけは平和を保っている。 ● ソマリア内戦は民族紛争ではない。日本の戦国時代に近い。 ● ソマリ人たちは「超速」でせっかち。「氏族社会」で、多くの人が親戚の仕送りで生活(ある意味ニート状態)。 ● 毎日夕方になると覚醒作用がある植物「カート」を食べて宴会する。

海猫沢めろん

1975年生まれ。文筆家。『左巻キ式ラストリゾート』でデビュー。『愛についての感じ』(第33回野間文芸新人賞候補)、『キッズファイヤー・ドットコム』(第39回野間文芸新人賞候補。第59回熊日文学賞受賞)、ほか。TBSラジオ文化系トークラジオLifeクルー。
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