「家国天下」と新儒家の憂鬱

あるいは儒学の政治利用について

2026年10月16日

儒学は死に、そしてさまよえる魂となった
──余英時『現代儒学論』

 2​0​2​3年10月、中国・湖南省のテレビ局「湖南衛視」が「マルクスが孔子と出会うとき」(当马克思遇见孔夫子)という奇妙な番組を放映した。1話30分の全5話構成で、内容はおおよそつぎのようなものだ[◆1]。

伊勢康平

1995年生。東京大学東洋文化研究所特任研究員。専門は中国近現代の思想など。著作に「観念と力動」(『中国哲学研究』第33号)、「不可能なものから動くものへ」(『比較思想研究』第51号)、「はてなき天下の夢」(『ゲンロンy 創刊号』)ほか、翻訳にユク・ホイ『中国における技術への問い』(ゲンロン)、『芸術と宇宙技芸』(春秋社)ほか。
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