webゲンロンでいちばん読まれた記事はこれだ!──2023年人気記事ランキングベスト10

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webゲンロン 2023年12月29日配信

 

 2023年もwebゲンロンをご愛読いただきありがとうございました。今年も100件以上の記事を公開してきた当サイト。10月末には大幅な改修を行い、これまでよりスムーズに記事をご覧いただけるようになりました。それでは、年末恒例の「その年に最もアクセスされた記事ベスト10」を発表いたします(特設ページなどを除く)。

 


【第10位】
前略、塀の上より(2) 殺人未遂で逮捕されていたはずでは……通称「罪名落ち」がもたらす不利益|高橋ユキ 
 今年5月に始まったライターの高橋ユキさんによる新連載「前略、塀の上より」の第2回がランクイン。起訴時の罪名が逮捕時よりも軽くなる通称「罪名落ち」をめぐって、報道のあり方を考えました。
 


【第9位】
満洲で愚かさを記す|小川哲  
 小説家の小川哲さんが1月に直木賞を受賞したことを記念して公開された、『ゲンロン11』掲載のエッセイが第9位に。東が満州を取り上げた論考「悪の愚かさについて、あるいは収容所と団地の問題」を糸口に、小説家にとっての物語のあり方を探ります。
 


【第8位】
【書評特別篇】ケーニヒスベルク人の夢をたどる観光客──東浩紀『観光客の哲学』評|ユク・ホイ 訳=伊勢康平 
 第8位は書評コーナー「ゲンロンが読んでみた」より、ユク・ホイ氏による『観光客の哲学』評でした。『観光客の哲学』を柄谷行人氏の『世界史の構造』と対置させながら、東の「観光客」の概念が「個人の形象」であることに意義を見出します。
 


【第7位】
ジャニーズ性加害問題で巻き起こる当事者、取材者、マスコミへの批判 前略、塀の上より(4)|高橋ユキ 
 高橋ユキさんの連載がふたたびランクイン。今年話題となった故ジャニー喜多川氏による性加害報道。事件の被害者を取り巻く社会の反応から、当事者が自身の性被害を語ることの難しさが綴られています。
 


【第6位】
【 #ゲンロン友の声|030 】どうすれば読みやすい文章になりますか 
 東浩紀をはじめとする弊社スタッフが読者からの質問に答える人気コーナー「ゲンロン友の声」。原稿を執筆するうえで「どういったルールのもとで赤字を入れていますか」という質問に対する東の回答が6位に。東が考える日本語の「厄介さ」とは。
 


【第5位】
【 #ゲンロン友の声|028 】ルッキズムとどう向きあえばいいでしょうか 
 第5位も友の声。質問者の「他人のことについては許容しているのに、自分自身の姿形は許容できない」というルッキズムに対する悩みに東が答えました。東は「差別とは社会性の別の表現でもある」と語ります。
 


【第4位】
【 #ゲンロン友の声|029 】差別的であるとはなんでしょうか 
 またまた友の声がランクイン。帰省の折に親戚から投げかけられた「差別的」な発言に落ち込む質問者。しかし同時に、自身もまたいつか差別する側に回ってしまうのではないかと悩みます。こちらは第5位の「ルッキズムとどう向きあえばいいでしょうか」への回答のいわば続編です。 

 


【番外編】
ゲンロン友の会
 さて、いよいよベスト3ですが、その前に番外編です。読みものに限らず、今年webゲンロンで最もアクセスされたページは、11月に新たに公開された「ゲンロン友の会案内ページ」でした! webゲンロンは友の会のご支援によって成り立っています。ぜひ一度ページをのぞいてみてください。
 

では、ベスト3に入ります!

 


【第3位】
つながりロシア(9)「帝国」としてのロシアを考える|小泉悠  
 第3位はロシアの軍事・安全保障研究者の小泉悠さんが2019年に『ゲンロンβ40』に寄稿したエッセイ。執筆当時はウクライナ侵攻開始の約2年半前。キーウとサンクトペテルブルグを訪問した小泉さんは「ロシアとは一体どこまでなのか」という問いと直面します。
 


【第2位】
おわりに──『訂正可能性の哲学』より|東浩紀 
 今年9月に刊行された『訂正可能性の哲学』より掲載した「おわりに」全文が第2位に。『訂正可能性の哲学』は多くの読者に恵まれ、「紀伊國屋じんぶん大賞2024」の第4位にもランクインしました。
 


【第1位】
坂本龍一さんを悼んで|東浩紀
 そして今年webゲンロンで最も読まれたのは、東浩紀による坂本龍一さんの追悼記事でした。東が初めて聴いたYMOのアルバムが『アフター・サーヴィス』だったこと、1993年の再結成の時には、東京ドームのライブに行ったことなどが綴られています。
 


 いかがでしたでしょうか。2024年のwebゲンロンは『ゲンロンβ』過去号の閲覧機能、友の会上級会員の専用ページの実装など、更なるリニューアルを予定していますのでどうぞご期待ください。それではみなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。

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