ゲンロンβ82|編集長=東浩紀
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2023年6月22日[木]発行
- 1|高橋ユキ 前略、塀の上より 第2回 殺人未遂で逮捕されていたはずでは……通称「罪名落ち」がもたらす不利益 #37逮捕時には「殺人未遂」と報道されていたのに、裁判を傍聴してみるとより罪の軽い「傷害」で起訴されていた──ほとんど報道されることのない「罪名落ち」を読みときます。
- 2|さやわか 愛について──符合の現代文化論 第15回 古くて新しい、疑似家族という論点について(2) #37家族になるのに恋愛は必須なのか? 同居しなくても家族になれるのか? テレビドラマ『恋せぬふたり』に、前回論じた『逃げ恥』を超えた新しい家族のかたちを見出します。
- 3|石田英敬 飛び魚と毒薬 第2回 詩とアルコールと革命と #37哲学者ベルナール・スティグレールと著者の人生がクロスする〈一・五人称〉のクロス・バイオグラフィー。アルジェリア戦争から1968年の五月革命へ──揺れるフランスでスティグレール少年は「革命」に引きこまれていく。
- 4|小松理虔 当事者から共事者へ 第21回 共事者の困難と、新しいスタートライン──沖縄取材記(後篇) #37「共事者」を生み出した著者が、その可能性と困難の両方を深めていく人気連載。沖縄で暮らすガイドと、妻と娘とめぐる沖縄取材。米軍基地からショッピングモールまで、見て、食べて、考える。
- 5|河野至恩 記憶とバーチャルのベルリン 第9回 ベルリンで思い出す、大江健三郎が残したもの #37プリンストン大学で大江健三郎の授業を受け、アメリカの文芸誌のインタビューで大江の通訳をつとめた著者が、当時の思い出を振りかえりながら、日本を離れる「隔離」体験の意味を考えます。
- 6|まつい 島暮らしのザラシ 第2回 島暮らしの移動事情編 #37船でしか行き来できない離島の暮らしって? アザラシが主人公のほのぼのエッセイマンガ。
表紙写真:本誌収録のマンガエッセイ「島暮らしのザラシ」の作者、まついさんが暮らす佐賀県の離島の風景。遠くには航跡を描く船が見える。船は離島の生活には欠かせないインフラであると同時に、「一番大変なこと」でもあるという。詳しくは本編を参照されたい。 撮影=まつい