ゲンロンβ46|編集長=東浩紀
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2020年2月28日[金]発行
- 1|大山顕 「表面」を収集する――『新写真論』刊行直前インタビュー(聞き手=谷頭和希) #37『新写真論』の刊行を記念し、著者の大山顕さんにインタビュー。スマホの登場によって写真がどのように変化したか。フィールドワークと写真の関係。大山さんと写真の出会い。写真について様々な角度から迫るインタビューです。
- 2|ワシーリイ・アフチェンコ つながりロシア 第11回 特別インタビュー 極東の「右」ハンドルとポスト帝国の想像力 (聞き手=東浩紀+上田洋子) #37ロシアに大量流入した日本の中古車を題材にした小説『右ハンドル』のワシーリイ・アフチェンコ氏に東浩紀と上田洋子がインタビュー。ロシアの自動車事情からソ連崩壊後の極東情勢へと深く切り込みます。
- 3|さやわか 愛について――符合の現代文化論 第3回 少女漫画と齟齬の戦略(1) #37サブカルチャーから「愛」について考えるさやわかさんの連載、今回は山岸涼子『アラベスク』についてです。それまでの少女漫画とは異なる「ごつごつした筋肉」で描かれたこのバレエ漫画が持つ意義を論じます。
- 4|星野博美 世界は五反田から始まった 第14回 荏原無産者託児所 #37五反田の記憶を探る人気連載。今回は宮本百合子の短編『乳房』で描かれた戦前の女性共産党員が抱く葛藤から、昨年末の大五反田ツアーでも跡地を訪れた荏原無産者託児所の成立の理念や経緯、その後の現実へと遡ります。
- 5|吉田雅史 アンビバレント・ヒップホップ 第23回 ヒップホップを/が生きるということ(中) #37ヒップホップをめぐる人気連載はまだ続きます! 現在の日本語ラップは「アメリカの影」「J化」とどう向き合っているのか。TohjiとBAD HOPを取り上げ、多様化したシーンにおけるそれぞれの戦いについて分析します。
- 6|梅津庸一 展評――尖端から末端をめぐって 第9回 「表現者は街に潜伏している。それはあなたのことであり、わたしのことでもある。」展について #37パープルームの梅津庸一さんによる連載展評。今回は筆者自身が企画したアマチュア画家展の紹介を通して、「対話」を重視する現代アートにおいて置き去りにされがちな作品の「内容」の意義について問い直します。
- 7|藤城嘘 五反田アトリエから33 #37今回は3月1日(日)から2日(月)にかけて行われる新芸術校の選抜成果展「プレイルーム」&裏成果展「裏庭バロック」に向けて、選抜成果展の参加者である11名のグループ展での作品を振り返ります。展示へもぜひ足をお運びください!
表紙写真:3月24日に書店発売される、ゲンロン叢書005『新写真論』の書影。著者の大山顕が香港の団地で「自撮り」をしている。なぜこのカバー写真が選ばれたのかは、同書を読むとわかる。