【展覧会情報】「堀浩哉+堀えりぜ 記憶するために―わたしはだれ?」/「堀浩哉 回顧展」(2月13日より神楽坂 √K Contemporaryにて開催)

堀さんは新芸術校第6期の講師をつとめています。
また、同時期には市ヶ谷のミヅマアートギャラリーにて、堀さんの新作絵画展「触れながら開いて」(会期:2月24日-3月27日)も開催されます。
堀さんの初期から新作までの絵画とインスタレーションを包括して観ることができる、これまでにない機会ですので、ぜひあわせてご高覧ください。
「堀浩哉+堀えりぜ 記憶するために―わたしはだれ?」

2019年に原爆の図 丸木美術館にて展示されたインスタレーション作品「記憶するために - わたしはだれ?」が、今回新バージョンにて展示されます。この作品は、アーティストユニット「堀浩哉+堀えりぜ」が震災一ヶ月後に被災地を巡り、そこで目にしたもの、感じたものを表現した作品です。会場を覆う映像と音のインスタレーションは、足を踏み入れた瞬間に異空間に入ったような錯覚を起こし、圧倒的な作品の世界観に鑑賞者を引き込みます。震災から10年を経た今、私たちの記憶に「生」を改めて問いかけ、そしてこれからの私たちがどうあるべきなのかを提示してくれるインスタレーションを、ぜひ会場でご覧ください。
【主催者ステイトメント】
一般社団法人 日本美術継承協会(東京・新宿)は、東日本大震災から10年という今春、2月13日(土)から3月26日(金)にかけて、2つの東日本大震災復興支援企画展を開催いたします。
自然の脅威を改めて思い知らされたあの震災を受け、多くの芸術家たちが表現者として何をすべきか、何ができるのかを考え、そして行動に移しました。本展は、復興支援企画展第一弾として、アーティストユニット「堀浩哉+堀えりぜ」による音と映像のインスタレーション作品「記憶するために - わたしはだれ?」を展示いたします。これからの時代を生き、創造する私たちに何が課せられているのか。2人の美術家が表現する「生」とは何か。本展にて感じてみてください。
尚、本展の収益金の一部は東日本大震災復興支援金として寄付いたします。
主催者
【アーティストステイトメント】
2011年3月11日からほぼ一ヶ月後
被災地を巡った
瓦礫の中を通り抜け 海に出た
春の海は 穏やかに凪いでいた
震災で亡くなった人 15,894人 今なお行方不明の人 2,562人
避難したまま帰還できない人 約123,000人
そして 数多くの被曝した人
亡くなった人々 すべての名前を呼びかけ 心に刻む
ここにいるけど ここにいない
ここにいないけど ここにいる
堀浩哉+堀えりぜ
「堀浩哉+堀えりぜ 記憶するために―わたしはだれ?」
会期:2021年2月13日(土)-3月26日(金)
※営業時間等詳細はギャラリーのウェブサイトをご確認ください。
※会期は変更になる場合もございます。
会場:Space√K (新宿区南町6 √K Contemporary B1F)
入場:800円(収益の一部は東日本大震災復興支援活動支援に寄付いたします)
主催:一般社団法人 日本美術継承協会
協力:原爆の図 丸木美術館、ミヅマアートギャラリー、SEI-RIN
技術協力:金子智太郎、田中啓介
特設ページURL:
https://root-k.jp/exhibitions/kosai-hori_erize-hori_to-remember-who-am-i/
「堀浩哉 回顧展」

<PART I:初期から中期の絵画-1978~1991年> 「1960年代の「前衛の時代」、反芸術、ミニマリズム、概念芸術を経て、70年代を出発点とするぼくらは芸術をゼロ地点から見直し、組み立て直すことを強いられた。ぼくもまた、パフォーマンスやインスタレーションを繰り返しながら、そこからの視点で絵画への契機を見出そうとしていた。・・・たどり着いたのが1980年発表の「エリゼの肖像へ」シリーズ(兵庫県立美術館蔵など)であり、今回の展示はその中の1点。 それから1984年には「絵画」でベネチアビエンナーレに参加するなど、ひたすら絵画のみに専念していた時期の一端を、ここに展示している。」
(堀浩哉)
<PART II:近作絵画-2015~2019年(滅びと再生の庭)> 「そこはなんとも不思議な植物園だった。世界の各地から、様々な植物の種や株を持ち込み、植え込んでいった。そのほとんどは根付かず滅びてしまう。しかし中には環境に適合し、あるいは先住の同種と交配しハイブリッドとして生き延びるものもいる。そうやって分類を無視して生存競争にまかせながら、それでいてとてつもなく官能的でもある植物園。・・・妻がJに『ここは滅びと再生の庭ね』と言った。Jは一瞬とまどったけれど、『ああそれはいい言葉だ』とうなずき、さらに『コウサイがここでドローイングを繰り返しているのも、まさに滅びと再生の行為だね』と言った。」(堀浩哉)
会期:2021年2月13日(土)-3月6日(土)
11時~19時(日・月曜 定休)
※コロナウイルス感染拡大状況により、開催内容が変更となる可能性がございます。何卒ご了承ください。
会場:√K Contemporary
東京都新宿区南町6
主催:√K Contemporary
協力:ミヅマアートギャラリー
企画展HP:
https://root-k.jp/exhibitions/kosai-hori-retrospective/

