ニューメディア時代にこそ歴史の教訓を 国威発揚の回顧と展望(最終回)|辻田真佐憲

シェア
2025年5月10日刊行『ゲンロン18』

★1 「「石丸現象」はネット広告が着火剤に!都知事選で見えた新しい選挙手法」、「選挙ドットコム」(2024年7月19日)、URL=https://go2senkyo.com/ articles/2024/07/19/98232.html(2025年1月17日閲覧)。
★2 「第50回衆院選選挙をビッグデータで振り返る」、「LINEヤフー」(2024年11月26日)、URL =https://www.lycorp.co.jp/ja/bigdata/2024/11/election.html(2025年1月15日閲覧)。
★3 「斎藤氏再選の裏にSNSや動画 投票の参考情報で新聞・テレビ上回る 偽・誤情報だけでは語れない兵庫県知事選・前編【解説】」、「日本ファクトチェックセンター」(2024年11月18日)、URL=https://www.factcheckcenter.jp/explainer/politics/explainer-hyogo-election-2024/(2025年1月17日閲覧)。
★4 「ネットの主張を大統領が… 韓国 非常戒厳の背景に何が?」、「NHK Web」(2024年12月21日)、URL=https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241221/k10014673751000.html(2025年1月15日閲覧)。
★5 佐藤卓己「『ナチ宣伝』という神話」、『アキューム』5号、1993年、URL=https://www.accumu.jp/back_numbers/vol5/%E3%80%8C%E3%83%8A%E3%83%81%E5%AE%A3%E4%BC%9D%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E7%A5%9E%E8%A9%B1.html(2025年1月17日閲覧)。
★6 辻田真佐憲「石丸氏〝躍進〟の裏で警戒すべき敗者のプロパガンダ」、『中央公論』2024年9月号、中央公論新社、14─15頁。
★7 石丸伸二『シン・日本列島改造論』、フローラル出版、2024年、68─69頁。
★8 たとえば、「ハリス氏敗因は何か 専門家が分析 米大統領選」、「AFPBB News」(2024年11月7日)、URL=https://www.afpbb.com/articles/-/3547712(2025年1月17日閲覧)。または、西山隆行「民主党とリベラリズム─2024年米大統領選の敗因は何か」、「笹川平和財団」(2024年11月27日)、URL=https://www.spf.org/jpus-insights/spf-america-monitor/spf-america-monitor-document-detail_174.html(2025年1月17日閲覧)。
★9 ディープステートという用語は、さまざまな意味で用いられている。国際ユダヤ資本という典型的な陰謀論の文脈で使われることもあるものの、既得権益者やグローバリストを指すこともある。
★10 波多野澄雄『太平洋戦争とアジア外交』、東京大学出版会、1996年、175頁。

辻田真佐憲

1984年、大阪府生まれ。評論家・近現代史研究者。慶應義塾大学文学部卒業、同大学院文学研究科中退。政治と文化芸術の関係を主なテーマに、著述、調査、評論、レビュー、インタビューなどを幅広く手がけている。単著に『「戦前」の正体』(講談社現代新書)、『防衛省の研究』(朝日新書)、『超空気支配社会』『古関裕而の昭和史』『文部省の研究』(文春新書)、『天皇のお言葉』『大本営発表』(幻冬舎新書)、『空気の検閲』(光文社新書)、共著に『教養としての歴史問題』(東洋経済新報社)、『新プロパガンダ論』(ゲンロン)などがある。監修に『満洲帝国ビジュアル大全』(洋泉社)、『文藝春秋が見た戦争と日本人』(文藝春秋)など多数。軍事史学会正会員、日本文藝家協会会員。

1 コメント

  • TM2025/05/23 17:57

    ラウレルの言葉はメタ的観点に立って初めて浮かぶ言葉だと思う。他者の思惑で虐げられているとき、正面からの怒りは世界を変えない。むしろ悲劇を増幅する可能性すらある。怒りや苛立ち、落胆といったネガティブな感情は消せないけれど、それを懐に抱えたまま、思考はあくまで俯瞰的に他者の思惑を認識、その絡まりの中で隙間を通すべきなんだろう。 追記の提言はとても響きました。

コメントを残すにはログインしてください。