『ゲンロンα』2020年12月の人気記事

みなさんこんにちは。いつも『ゲンロンα』をご愛読いただきありがとうございます。『ゲンロンα』では、1か月ごとに人気記事をご紹介する企画を行なっております。
本日は、2020年12月の人気記事をご紹介します。無料記事の上位5つと有料記事の上位5つをピックアップしました。まずは無料記事から。うっかり読み逃していた記事に巡り会えるかも?
- 【 #ゲンロン友の声|013 】あなたを好きなひとも必ずいます
- ゲンロンカフェ選書リスト
- 近代の謎としての「美的なもの」に迫る 小田部胤久×宮﨑裕助「カント『判断力批判』からみる美学史と現代思想」イベントレポート(関西弁)
- ゲンロンカフェ選書コメント(2)|山本貴光+吉川浩満
- 哲学にも「気合」入れていかなあかんわ 國分功一郎×東浩紀「哲学にとって愚かさとはなにか──原子力と中動態をめぐって」イベントレポート(関西弁ver.)

2020年12月の第1位は、東浩紀をはじめゲンロンのスタッフが寄せられたご質問に回答するコーナー「ゲンロン友の声」から。この回は、東浩紀が10代の方からの「人から嫌われるのが怖い。どう対処すればよいか?」というご質問に応えています。

先月第3位だったゲンロンカフェ選書リストが第2位にランクアップ。納得の選書のなかにときおり意外なチョイスも含まれていて、リストを眺めているだけでも楽しめます。今後追加されていく予定の選者コメントも楽しみです。

11月に行われたカント『判断力批判』に関するイベントの関西弁レポートが第3位に。西洋美学のコアを扱う本格的な議論の内容を、さらっと読める関西弁でお届けして好評を博しました。

ゲンロンカフェ選書リスト、選者コメントの第2弾は山本さん+吉川さんのコンビ。「人文」という言葉を広く捉える、おふたりらしいコメントは必見です。

先月第1位だった國分功一郎さんご登壇イベントの関西弁レポートがしぶとくランクイン。この月は無料記事TOP5に関西弁レポートが2本はいる結果となりました。
続いて、2020年12月の有料記事トップ5を見てみましょう。
- 観光客の哲学の余白に(23) 無料という病、あるいはシラスと柄谷行人について|東浩紀
- 観光客の哲学の余白に(24) 顔と虐殺|東浩紀
- 創刊にあたって|東浩紀
- ひろがりアジア(3) 中国における団地──共産主義から監視社会へ|市川紘司
- つながりロシア(15) グルジアでゴッドファーザーになった話|外薗祐介

先月に引き続き、第1位にランクインしたのは東浩紀によるこちらの論考。12月に発売され大ヒットを記録している『ゲンロン戦記』の続篇としても楽しめる、多くの方に読んでいただきたい内容です。

第2位には、東がルワンダ虐殺を扱ったこちらの論考がランクイン。ルワンダで起こったのは、お互いに「顔」が見える身近な人びとのあいだでの大量虐殺でした。その衝撃の事実が意味するものはいったいなんなのか。

2015年の『ゲンロン』創刊号に東が寄せた巻頭言。その再掲記事が第3位にランクインしました。時勢に流されることなく、「本誌の試みについては、わかるひとだけがわかればよいと思っている」と書く東の姿勢は、上掲の「友の声」への回答とも響き合っているように感じられます。ぜひお読みください。

第4位には、アジアの建築都市史を研究されている市川紘司さんの記事がランクイン。中国で新型コロナウイルスの感染拡大が抑え込まれた要因を、「団地」のあり方から考察します。昨年から始まったこちらの「ひろがりアジア」シリーズ、今後の展開にも要注目です。

第5位は老舗の「つながりロシア」シリーズから。グルジア(ジョージア)在住の外薗祐介さんからご寄稿いただきました。「グルジアでゴッドファーザーになった話」、インパクト大のタイトルに興味を惹かれた方は、ぜひ記事の中身もチェックしてみてください。
いかがでしたか? ゲンロンのバリエーション豊かな過去記事を思い出すことができるこの企画、次回もお楽しみに!(編集部)
