ゲンロンβ80+81|編集長=東浩紀

2023年4月18日[火]発行

  • 1|【新連載】石田英敬 飛び魚と毒薬 #37
    待望の新連載! 哲学者ベルナール・スティグレールと著者の人生がクロスする〈一・五人称〉のクロス・バイオグラフィー。第1回は、戦後復興期のフランスと日本に育った、2人の少年時代をたどります。
  • 2|東浩紀 『観光客の哲学 増補版』はじめに #37
    今年6月に刊行予定の東浩紀『観光客の哲学 増補版』から、新たに書き下ろされた序文を先行掲載します。パンデミックと戦争によって幕を開けた2020年代にあって「観光客」を考える意義とは。
  • 3|山森みか イスラエルの日常、ときどき非日常 第8回 第6次ネタニヤフ政権発足──揺れるイスラエルのユダヤ人社会 #37
    昨年11月の総選挙で首相の座に返り咲いたネタニヤフ。その新政権誕生は、イスラエル社会に亀裂や集団間の嫌悪をもたらしています。反政府デモや大臣の罷免……転機を迎えるイスラエル社会を、現地から捉えます。
  • 4|さやわか 愛について──符合の現代文化論 第14回 古くて新しい、疑似家族という論点について(1) #37
    坂口安吾の「日本文化私観」、そして「疑似家族もの」の少女漫画とテレビドラマを手がかりに、戦前の国家像とも、近代的な家族像とも異なる、新しい「現代的な家族像」を考えます。
  • 5|河野至恩 記憶とバーチャルのベルリン 第8回 人生を通しての言語とのつきあい方 #37
    インターネットや翻訳サービス、語学学習アプリなどの登場によって勉強法が大きく変化している語学。外国語とのつきあいかたを、森鴎外や水村美苗ら、文学者のタイムラインに重ねて考えます。
  • 6|プラープダー・ユン 訳=福冨渉 ベースメント・ムーン 第8回 #37
    バンコクのホテルで人工知能と人間の意識を混合した新しい意識「写識」に変調をきたした虚人ヤーニン。脳内にアクセスしようとしてきたのは独裁国家連合体WOWAの写識だった──。連載小説第8弾!

表紙写真:2023年3月18日に行われたゲンロン友の会第13期総会「人間復活」での1枚。今期の総会はゲンロンカフェ、イルモンドビル(旧オフィス)に加え、11年ぶりに外部会場(五反田のTOCビル)を借りて開催された。TOC会場の空間演出を手がけたアーティストデュオ・MES によるレーザーが、「人間復活」の文字をかたどる。MES は新井健と谷川果菜絵によるユニットで、新井は2018年の新芸術校第3期の金賞受賞者。レーザーと仮設資材を多用する作風が特徴で、クラブカルチャーと現代美術のあいだのマージナルな視点から作品を展開している。 撮影=諸田英明

ゲンロンβ 既刊一覧

    シェア