『ゲンロンα』2021年4月の人気記事
こんにちは。『ゲンロンα』では、月ごとに人気記事ランキングを紹介しています。
今回は2021年4月の人気記事。新年度のはじまりとなった先月は、どんな記事が多く読まれたのでしょうか。無料記事の上位5つと有料記事の上位5つをピックアップしました。まずは無料記事のランキングからご紹介します。
- 日付のあるノート、もしくは日記のようなもの(6) 頭のなかの闇(その2)――3月16日から4月19日|田中功起
- 【 #ゲンロン友の声|016 】子供の「生きていることの不思議」に東さんならどう答えますか?
- 『新プロパガンダ論』関連選書&推薦コメント|辻田真佐憲
- 【 #ゲンロン友の声|015 】文学者は母国語だけを磨いていくべきでしょうか
- ロシア語で旅する世界(10) 循環する記憶──イリヤ・フルジャノフスキー監督『DAU』とバービン・ヤル博物館|上田洋子
4月の無料記事第1位は、『ゲンロンβ』で連載中の田中功起さんの人気エッセイの最新回。ハワイの日系人収容所、田中さんの病、平成美術展がゆるやかに結びついていきます。「被害者ポジション」が抱えてしまう問題とは?
第2位には、東浩紀による友の声への回答がランクイン。子供の成長のしるしであると同時に、大人になるとわたしたちが取り憑かれてしまう「意味」。世界は無意味であるからこそ尊いのだと東はいいます。
第3位は、『新プロパガンダ論』発売に関連した、辻田真佐憲さんの選書コメント。あわせて読めば日本の政治と社会に向いた視界がもっと広がること間違いなし!大反響だった「シラスと酒」イベントを予告するような本も?
第4位も、東浩紀による友の声への回答。先月から引きつづいてのランクインとなりました。こちらの記事とともに、鴻巣友季子さんをお招きして行われたイベント「『風と共に去りぬ』とアメリカ」を視聴していただくと、文学と言葉の問題をより深く考えられます。
第5位には3ヶ月にわたってランクインしている、上田洋子の記事。ここで紹介されている映画『DAU. ナターシャ』は、まだまだ各地で上映が予定されています。あわせてお楽しみください。
続いて、有料記事のトップ5をご紹介します。
- 父親が語る「子育て」──『おおかみこどもの雨と雪』から考える「アニメ」「子育て」「孤独」|細田守+東浩紀
- 展評――尖端から末端をめぐって(7) ステージの上の彫刻たち――小谷元彦「Tulpa –Here is me」展によせて|梅津庸一
- 歴史的モーメントとしてのコロナ禍──新フーコー講義|石田英敬+東浩紀
- 福島第一原発観光地化計画と日本の未来|小林よしのり+東浩紀
- 愛について――符合の現代文化論(8)「キャラクター化の暴力」の時代|さやわか
有料記事の1位には、アニメーション監督の細田守さんと東浩紀による対談がランクイン。無料記事第2位の、東による友の声への回答とも重なるような内容です。父にとって、子育てとは?
第2位は『ゲンロンβ』から、梅津庸一さんが連載されている展評です。個展への評論でありながら、現代アートやギャラリーという空間・制度の抱える問題がえぐり出されます。梅津さんが震災までしていたという、ユニークな博物館バイトについてのエピソードも。
第3位には、石田英敬さんと東浩紀がコロナ禍でフーコーを読み直す講義の記事化が、先月から引きつづきランクイン。4月には、『新記号論』の刊行2周年イベント「人工知能は一般文字学の夢を見るか」も行われました。人工知能の開発・研究を行う三宅陽一郎さんと、石田さん、東の鼎談も必見ですので、そちらもぜひ!
第4位には、小林よしのりさんと東浩紀の2013年の対談。2人の初対面という歴史的な回でもあります。以前に読んだ方も、震災から10年を迎えた今年にはまたちがう読み方ができるはず。当時の2人の見通しは、現実になったのでしょうか?
第5位には、さやわかさんの人気連載が先月から続いてランクイン。ゲンロンカフェでは5/19(水)に、さやわかさんの新著『世界を物語として生きるために』の刊行記念イベントが予定されています。対談相手は、編集者・文筆家の仲俣暁生さん。お楽しみに!
いかがでしたか? 『ゲンロンα』らしいバリエーション豊かなランキングとなりました。たくさんの記事をお読みいただき、ありがとうございました。今後の記事にもご期待ください!(編集部)