演劇とは「半々」である──『ブルーシート』と虚構の想像力(後篇)|飴屋法水+佐々木敦

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初出:2016年7月8日刊行『ゲンロンβ4』
 本稿は飴屋法水さんと佐々木敦さんの対談「演劇とは『半々』である——『ブルーシート』と虚構の想像力」から、一部を抜粋して掲載するものです。本対談は、今年4月にゲンロンカフェにて開催されたトークイベント、「ニッポンの演劇 #3 なにが演劇なのか——パフォーマンスの『正体』をめぐって」★1をもとに構成されたものであり、対談の全文は、2017年6月に刊行された『ゲンロン5』演劇特集「幽霊的身体」に掲載されております。ぜひこちらもご覧ください。(編集部)※本記事は前後篇の後篇となります。前篇はこちら。前篇は下のボタンからお読みいただけます。
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飴屋法水

1961年生まれ。演出家・劇作家。1978年、唐十郎の「状況劇場」に参加。1983年「東京グランギニョル」結成、演出家として独立。その後、発表をレントゲン藝術研究所など美術の場に移す。1995年にアニマルストア「動物堂」を開業、動物の飼育と販売に従事しながら、「日本ゼロ年」展(1999年)などに参加。2007年、平田オリザ作「転校生」の演出で演劇に復帰。2014年、『ブルーシート』で岸田國士戯曲賞受賞。著書に『彼の娘』(2017年)など。

佐々木敦

1964年生まれ。思考家/批評家/文筆家。音楽レーベルHEADZ主宰。映画美学校言語表現コース「ことばの学校」主任講師。芸術文化のさまざまな分野で活動。著書に『成熟の喪失』(朝日新書)、『「教授」と呼ばれた男』(筑摩書房)、『増補新版 ニッポンの思想』(ちくま文庫)、『増補・決定版 ニッポンの音楽』(扶桑社文庫)、『ニッポンの文学』(講談社現代新書)、『未知との遭遇【完全版】』(星海社新書)、『批評王』(工作舎)、『新しい小説のために』『それを小説と呼ぶ』(いずれも講談社)、『あなたは今、この文章を読んでいる。』(慶應義塾大学出版会)、小説『半睡』(書肆侃侃房)など多数。撮影=新津保建秀
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