【 #ゲンロン友の声】USに25年ほど住んでいますが

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 USに25年ほど住んでいますが、東さんのtwitterでの発言で、日本の状況がすごくわかり感謝しています。震災で、日本という国が傷つくのを見かねて、なぜだかそれなりに「国」とか「パブリック」のことを考えるようになり、海外からボランティアもしています。(後、「たられば」ですが、震災が自民党政権で起きていたら、日本の政治的なながれは、今と全く異なる流れになったのではと、ちょっと夢想しています。) 個人の自由を重んじるところ、権威主義者が嫌いなところ、主義に凝り固まった人が嫌いなところ、などなど、人間関係、政治や文化に関するスタンスとして非常に近く共感できる部分が多いです。震災以来twitterでフォローさせていただいて、ゲンロンという会社や書籍を継続させていることへの経緯も含めて入会させていただきます。 よろしくお願いいたします。(国外・50代・男性)

 ありがとうございます。ぼくの無責任なつぶやきがどれほど日本の現状を伝えているのか心許ないですが、3.11以降、安易な行動主義、集団主義、そして(単に右傾化という意味ではない、もっと本質的な意味で)過去回帰の保守主義に流れてしまっている日本のなかで、なんとか独自のスタンスを貫こうと悪戦苦闘しております。ゲンロンは巻末に英語要約もつけており、決して国内の論壇に自閉しないつもりです。今後ともよろしくお願いいたします。(東浩紀)

東浩紀

1971年東京生まれ。批評家・作家。東京大学大学院博士課程修了。博士(学術)。株式会社ゲンロン創業者。著書に『存在論的、郵便的』(第21回サントリー学芸賞)、『動物化するポストモダン』、『クォンタム・ファミリーズ』(第23回三島由紀夫賞)、『一般意志2.0』、『弱いつながり』(紀伊國屋じんぶん大賞2015)、『観光客の哲学』(第71回毎日出版文化賞)、『ゲンロン戦記』、『訂正可能性の哲学』、『訂正する力』など。
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