『ゲンロンα』2021年1月の人気記事
みなさんこんにちは。『ゲンロンα』では1か月ごとに人気記事を紹介する企画を行なっています。
今回は2021年1月の人気記事をご紹介します。昨年末からお正月にかけて、いったいどの記事が多く読まれたのでしょうか。無料記事の上位5つと有料記事の上位5つをピックアップしましたので、まずは無料記事からどうぞ。
- 余は如何にして「トップ・シラサー」となりし乎|辻田真佐憲
- 「ゲンロンカフェ」2020年配信イベント視聴ランキング
- シラス|チャンネル&公開番組一覧
- 【 #ゲンロン友の声|014 】作品と作者の関係をどのように捉えればいいでしょうか?
- 『ゲンロン戦記』とゲンロンは誰のためにあるのか 與那覇潤×東浩紀(司会=石戸諭) 「平成の鬱と新しい知性の実践」イベントレポート
2021年1月無料記事の第1位に輝いたのは、配信プラットフォーム「シラス」にて「ユーチューバー」ならぬ「シラサー」として大成功を収めている辻田さんからのご寄稿。どこに現れてもトップをかっさらう人気ぶりです。記事の内容は、シラスチャンネル開設の経緯や今後の展望などについてざっくばらんに書いていただいたもの。巷で「神回」と噂されている初回放送についての言及も……!
お正月にあわせて公開した、「ゲンロンカフェ」2020年配信イベント視聴ランキングが第2位に。TOP10のほか、東浩紀が《登壇していない》イベントの第1位や、「五反田のラガーマン」こと放送責任者の宇治川が選ぶイベントベスト3も公開しています!
おかげさまでチャンネル数が順調に増加の一途をたどっている「シラス」。「番組が多くて全体が把握できない」という声にお応えして、チャンネル&公開番組一覧を作成しました。これから配信される番組のチェックにも過去のアーカイブへのアクセスにも利用できるたいへん便利なページですので、ぜひご活用ください。
第4位は、東浩紀をはじめゲンロンのスタッフが寄せられたご質問に回答するコーナー「ゲンロン友の声」から。この回では、東が「作品と作者の関係をどのように捉えればいいか?」という永遠のテーマに応えています。
大ヒット中の東浩紀『ゲンロン戦記』。その刊行記念イベントのレポート記事が第5位にランクインしました。「ゲンロン礼賛」一辺倒にはならず、一定の緊張感が保たれつつ進んだやりとりの内容が記録されています。
続いて、2021年1月の有料記事トップ5を見てみましょう。
- 観光客の哲学の余白に(23) 無料という病、あるいはシラスと柄谷行人について|東浩紀
- 観光客の哲学の余白に(24) 顔と虐殺|東浩紀
- ニッポンの保守──2020年桜の陣(1) コロナ禍と保守|小林よしのり+三浦瑠麗+東浩紀
- 革命と住宅(1) ドム・コムーナ――社会主義的住まいの実験(前篇)|本田晃子
- ひろがりアジア(3) 中国における団地──共産主義から監視社会へ|市川紘司
東浩紀によるこちらの論考が3か月連続で第1位に! この論考での思索は、昨年12月に飯田泰之さん、井上智弘さん、東によって行われた経済学鼎談でもさらに深く掘り下げられました。柄谷行人『世界史の構造』における交換様式の図に関する新たな発見など、スリリングな展開に溢れたイベントですので、そちらもぜひご視聴ください。
第2位も先月に引き続き、東がルワンダ虐殺を取り上げたこちらの論考。ここで扱われているテーマは、『ゲンロン10』と『ゲンロン11』に掲載されている「悪の愚かさについて」に直接つながるものです。今後の展開にも期待しつつ、ぜひあわせてお読みください。
第3位には、昨年3月に小林よしのりさん、三浦瑠璃さん、東によって行われた鼎談の記録がリバイバルでランクイン。最初の緊急事態宣言発令直前の緊張感を思い出させる内容で、いまあらためて読むと新たな発見があるかもしれません。
「亡霊建築論」(『ゲンロンβ』)や「ソ連団地の憂鬱」(『ゲンロン11』)でおなじみの本田晃子さんによる待望の新連載初回が第4位にランクイン! 社会主義革命の理想の先にあった「家(ホーム)」からの革命とは。今後の展開にも期待大です!
第5位は、先月もランクインした市川紘司さんによる論考。(旧)共産圏と集合住宅をめぐる論考として、第4位にランクインした本田さん論考ともあわせて読みたい一篇です。
いかがでしたか? 本格的な論考からさまざまな企画記事まで、今回もバラエティに富んだランキングでしたね。次回の月別人気記事紹介もお楽しみに!(編集部)