『ゲンロンβ』連載「トゥルーエンドを探して」が電子書籍『ディエンビエンフー・プレス 3 〜トゥルーエンドを探して〜』としてリリース!
ゲンロンα 2020年5月22日 配信
『ゲンロンβ』に連載されたマンガ家・西島大介の「トゥルーエンドを探して」全16回をまとめたPDFが、2020年に西島が設立した個人電子書籍レーベル「島島」の直営ストア「島島ダウンロードストア」から発売された。
「島島ダウンロードストア」はBOOTHを活用した「島島」のダウンロード専門ショップ。電子取次を通さない直販で、インディペンデントに制作中の『世界の終わりの魔法使い 5 [私家版]』の全5話や、ネーム、音楽活動名義「DJまほうつかい」の未配信音源などを精力的にリリースしている。
『ディエンビエンフー・プレス 完全版』は、小学館連載時代に定期発行していた無料冊子の復刊や、連載中断期間にコンビニプリントでリリースしていた新聞などレアな刊行物をPDFで電子刊行するシリーズ。その第3弾として「トゥルーエンドを探して」全話を収録し、初・単行本化。ゼロ年代〜10年代にかけての批評シーンを回想しながら、『ディエンビエンフー』の企画の成り立ちから、休刊や移籍を挟み完結(TRUE END)するまでを描くエッセイ・マンガだ。
東浩紀、伊藤剛、梅津庸一、大塚英志、佐々木敦、さやわから批評シーンを担う実在の人物も作品内に登場する。
島島刊行の電子書籍『ディエンビエンフー 完全版』全12巻はKindle UnlimitedやPrime Readingに対応。約50のマンガアプリでも広く読むことができる。
『ディエンビエンフー・プレス 3 〜トゥルーエンドを探して〜』(島島ダウンロードストア)
https://simasimashop.booth.pm/items/2078048
【本書解説より】 本書『ディエンビエンフー・プレス 3 〜トゥルーエンドを探して〜』、電子書籍「ゲンロンβ」(編集長=東浩紀)に連載されたエッセイ・マンガ「トゥルーエンドを探して」プロローグを含む全16回の連載をまとめたもの。連載期間は2017年7月から2018年11月。これは『ディエンビエンフー TRUE END』の連載時期にほぼ重なります。 構想段階だった2001年から、『ディエンビエンフー TRUE END』を描き終える2018年まで。『ディエンビエンフー』を軸にした約17年間を年代順に追うエッセイと並行して、ゼロ年代、そして10年代の「批評シーン」をノスタルジックに語り直している点が特徴です。「戦闘美少女の精神分析」「結局地元」「弱いつながり」など、各話タイトルはすべてその年代に流行っていたカルチャーや登場人物にちなんだもの。タイトルから各時代の作品を辿ってみるのも一興かもしれません。 『ディエンビエンフー』の未完の理由が雑誌休刊のためであることは事実ですが、「トゥルーエンドを探して」ではそれが決して一方的な出版社側の都合だけではなく、西島にも非があり、編集部にも温情があり、そこへ天変地異が重なってアクシデント的に「TRUE END」「BAD END」が生まれたことが明かされます。 最終回、語り部は空を見上げ「そろそろ僕も...起業かな?」とつぶやきます。改めて読み直すと、2020年の個人電子出版レーベル「島島」の設立は、ラストシーンのこの言葉の伏線回収のような気がします。
島島ダウンロードストア https://simasimashop.booth.pm/ 西島大介公式サイト https://daisukenishijima.jimdofree.com/
【本書解説より】 本書『ディエンビエンフー・プレス 3 〜トゥルーエンドを探して〜』、電子書籍「ゲンロンβ」(編集長=東浩紀)に連載されたエッセイ・マンガ「トゥルーエンドを探して」プロローグを含む全16回の連載をまとめたもの。連載期間は2017年7月から2018年11月。これは『ディエンビエンフー TRUE END』の連載時期にほぼ重なります。 構想段階だった2001年から、『ディエンビエンフー TRUE END』を描き終える2018年まで。『ディエンビエンフー』を軸にした約17年間を年代順に追うエッセイと並行して、ゼロ年代、そして10年代の「批評シーン」をノスタルジックに語り直している点が特徴です。「戦闘美少女の精神分析」「結局地元」「弱いつながり」など、各話タイトルはすべてその年代に流行っていたカルチャーや登場人物にちなんだもの。タイトルから各時代の作品を辿ってみるのも一興かもしれません。 『ディエンビエンフー』の未完の理由が雑誌休刊のためであることは事実ですが、「トゥルーエンドを探して」ではそれが決して一方的な出版社側の都合だけではなく、西島にも非があり、編集部にも温情があり、そこへ天変地異が重なってアクシデント的に「TRUE END」「BAD END」が生まれたことが明かされます。 最終回、語り部は空を見上げ「そろそろ僕も...起業かな?」とつぶやきます。改めて読み直すと、2020年の個人電子出版レーベル「島島」の設立は、ラストシーンのこの言葉の伏線回収のような気がします。
島島ダウンロードストア https://simasimashop.booth.pm/ 西島大介公式サイト https://daisukenishijima.jimdofree.com/