戴陳連
美術家、演出家。1982年、中国浙江省紹興市に生まれる。2004年に中央美術学院卒業後、2006年より創作活動を開始。物語、演技、音響、照明、舞台美術、そして身ぶりといった演劇を構成する要素を細かく分解し、作品制作のプロセスや思考の流れが観客にも伝わるような作品をつくってきた。空間構成、舞台美術、照明、収録音声、写真や映像、人形、詩の朗読、音楽などの多様な手法が組み込まれた作品には、彼が日々のニュースや人々との出会いの中で見つけた様々な物語が反映されている。変わりゆく社会の中で見落とされがちな市井の人々の感情や出来事を見つめ、生き延びるために失ったものや運命の変転を、創作を通じて描き続けている。他の代表作に『春の河、東へ流るIV』(2015年)、『海上の明月、潮と共に生ず』(2017年)、『秦を望む』(2019年)など。http://www.daichenlian.net/