【展覧会情報】『カオス*ラウンジXI キャラクターオルガナイズ』開催

ゲンロンα 2020年6月18日 配信 画像は藤城嘘による本展覧会メインビジュアル
【参加作家】 一輪社 / 今井新 / 梅ラボ / F・貴志 / 小山昌訓 / 川上喜朗 / 城月 / ク渦群 / cottolink / こまんべ / サルサ / 湿井 / 杉本憲相 / 都築拓磨 / 名取加奈子 / 名もなき実昌 / 宏美 / 藤城嘘 / 藤山恵太 / 堀江たくみ / 三毛あんり / 水井軒間 / みなはむ / 宮下サトシ / 村田直行 / mosh / 門眞妙 / 柳本悠花 / ゆーきん / リリカルロリカル / レパ― / わぁいケーキ(※敬称略) 〈ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校〉の最終成果展において、F・貴志さん(4期)、小山昌訓(5期)さんはそれぞれ「カオス*ラウンジ賞」を受賞されました。ほかにも新芸術校出身のアーティストが本展に参加しています。マンガそしてインターネット的感性と美術との関係性を新しく結ぼうとしたグループ展「カオス*ラウンジ」が始まってから11年(!)が経ちました。ネットの「オフ会」のようにはじまった藤城嘘の「カオス*ラウンジ」でしたが、あの頃に比べるとインターネットの風景は一変したといえるでしょう。「普及」というレベルを超えるほどに世界はSNSに浸かり、すべてはポータブルになり、人々は日常的にスマートフォンで画像編集をしたり、動画を共有したりしあっています。サブカルチャーに目を向ければ、メディアミックスコンテンツや「ソシャゲ」「ネトゲ」も当たり前になり、サブスク化は進み、3DCG技術が飛躍的に進化し、Vtuberなる存在まで登場しました。この世界にとっての「イメージ」や「キャラクター」は10年代を通して間違いなく変化してきたと言えるでしょう。
一方、東日本大震災をはじめとした数々の天災から痛ましい事件、華々しきグローバル化とその反動ともいえるこのコロナ禍までを経て、私達は「現実の風景」の見え方も変わっているといえるでしょう。あるいは美術にとっても重要な「モノ」や「メディウム」との距離感はどう変わったでしょうか。 漠然とした問いばかり立ててもしょうがありませんが、「カオス*ラウンジ」というお祭りのような展示の中には必ず新しい時代を望むためのヒントがあると思います。私達はキャラクターという存在に対する距離感や考え方の”再編集”が必要になってきたのではないでしょうか。今、キャラクターを自由に扱う表現者たちは何を考えているのか。最新のアーティストたちの作品同士が結ぶネットワークをぜひ体感し、たとえマスク越しだとしても語り合いましょう。 令和時代に入ってから初の「藤城嘘のカオス*ラウンジ」開催です!
(藤城嘘)
