名作・ファンダム・キーワード──書き出すために必要な、すべて
全クリエイター必携の創作指南書が、ついに解禁!
国内外の名作を厳選した「必読書24」、創作に役立つキーワードを押さえた「SF基礎用語50」に加えて、日本SFファンダム史に焦点を当てた座談会など、SFを書くために必要なすべてを1冊に凝縮しました。
大森望|監修者より
編集部|ゲンロン 大森望 SF創作講座とは
[はじめに]小浜徹也|SF作家になりたいあなたへ
[座談会1]小浜徹也+井手聡司 聞き手=東浩紀|SFのロジックは「蚊取り線香」だ──名編集者が語る、SFの書き方・読み方
[コラム1] 井手聡司|生成AIでSFアイデアを得てみる
[基礎知識1]小浜徹也+井手聡司+大森望| 作家になるにはこれを読め! ──必読書24
・日本SFはこれを読め!
・世界SFはこれを読め!
[基礎知識2]小浜徹也+井手聡司+大森望|今日から使える! SF基礎用語50
[座談会2]小浜徹也+井手聡司 聞き手=東浩紀|プロもアマチュアも「ファンダム」だった ──名編集者が語る、新人作家にまず知ってほしいSFの歴史
[コラム2]小浜徹也|「これはSFではない」──新しくSFを書くみなさんへ
[おわりに]井手聡司|小説を書き上げ、書き続けるために
編集部|デビューを目指すならここに出せ! ──新人賞一覧
[付録]河野咲子|SF創作講座完全攻略マニュアル──それについて語るときにわたしの語ること
小浜徹也(こはま・てつや)
1962年、徳島県生まれ。京都大学SF研究会OB。1986年に東京創元社へ入社し、編集者として一貫してSFを担当。2010年以降、松崎有理、宮内悠介、西島伝法、高山羽根子など創元SF短編賞出身者の第1作品集、中村融編のテーマSFアンソロジーなど。ウンベルト・エーコと島崎博の来日イベントの司会をつとめたことが生涯の自慢。2000年にファン活動の功労者に与えられる柴野拓美賞を受賞。
井手聡司(いで・さとし)
1971年、東京都生まれ。青山学院大学SF研究会OB。2006年に早川書房へ入社し、編集者として一貫してSFを担当。近年の担書籍は、山本弘、小林泰三、上田早夕里、月村了衛、宮内悠介、藤井太洋、芝村裕吏、籘真千歳、春暮康一、人間六度およびキム・チョヨプなど海外SF展開中。1996年に小松左京、松井孝典、金子隆一による火星探査パネルの司会をつとめたことが生涯の自慢。賞罰なし。
大森望(おおもり・のぞみ)
1961年、高知県生まれ。書評家・SF翻訳家・SFアンソロジスト。著書に『21世紀SF1000』、『新編・SF翻訳講座』、《文学賞メッタ斬り!》シリーズ(豊崎由美と共著)、《読むのが怖い!》シリーズ(北上次郎と共著)など。アンソロジーに《NOVA》、《不思議の扉》、《ベストSF》ほか多数。訳書にコニー・ウィリス『航路』『ドゥームズデイ・ブック』、劉慈欣『三体』(共訳)、テッド・チャン『息吹』など多数。《NOVA書き下ろし日本SFコレクション》全10巻と『年刊日本SF傑作選』全12巻(日下三蔵と共編)で、第34回と第40回の日本SF大賞特別賞を受賞。
河野咲子(かわの・さきこ)
テクスト作家。小説『水溶性のダンス』にて第5回ゲンロンSF新人賞を受賞、同作はゲンロンSF文庫より刊行。幻想怪奇小説、オペラ戯曲、批評、エッセイ、パフォーマンスや展覧会向けのテクストなど、フィクションに軸足を置きつつさまざまな分野で文章を執筆する。オペラ戯曲に『船はついに安らぎぬ』ほか。トーク出演、ワークショップ企画、書籍・雑誌編集などにも幅広く取り組む。旅の批評誌『LOCUST』編集部員。日本SF作家クラブ会員。
東浩紀(あずま・ひろき)
1971年、東京生まれ。批評家・作家。ゲンロン創業者。ZEN大学教授。博士(学術)。著書に『存在論的、郵便的』(第21回サントリー学芸賞)、『動物化するポストモダン』、『クォンタム・ファミリーズ』(第23回三島由紀夫賞)、『一般意志2.0』、『弱いつながり』(紀伊國屋じんぶん大賞2015)、『観光客の哲学』(第71回毎日出版文化賞)、『ゲンロン戦記』、『訂正可能性の哲学』、『訂正する力』など。
中野伶理(なかの・れいり)|座談会構成
文筆家。『那由多の面』で第7回ゲンロンSF新人賞正賞(『ゲンロン17』に掲載、ゲンロンSF文庫より刊行)、同第5回菅浩江賞、第6回東浩紀賞受賞、「ジジのワラダ」(『小説すばる』2024年8月号)など。日本SF作家クラブ会員。ほか、「中野昭子」名義でカルチャーメディアやファッション誌、文芸誌や映画パンフレットにインタビューやコラム、レポートを寄稿。
